2019.07.16
GDNの「広告が表示された場所」にはお宝情報が眠っている?
Google広告のディスプレイ広告の配信を行う、GDN(Googleディスプレイネットワーク)。
GDNは精度の高いターゲティングにより、高いパフォーマンスを発揮することもあれば、
配信量の多さからCPAが見合わずに配信を諦めるアカウントもあるかと思います。
良い時も悪い時もどちらの場合でも「広告が表示された場所」を確認することで、GDN配信のヒントを得ることができます。
今回の記事ではGDNでのチューニングの際に必ずチェックしておきたい「広告が表示された場所」という項目について紹介します。
この記事の目次
「広告が表示された場所」とは
ディスプレイ広告が実際に表示されたウェブサイト(場所)のことです。
GDNはGoogleと提携している数多くのウェブサイトへ配信されます。
GDNの代表的な配信先としては、ライブドアブログ・教えてgoo・食べログ・YouTube・アメーバblog・価格.comなどがあります。
その中で、GDNの配信で実際にどのウェブサイトに広告が配信されたのかを確認できる項目です。
私の中では、検索連動型広告の場合の「検索語句」にあたるものと捉えています。
Google広告の管理画面での確認方法
実際の管理画面での確認方法を紹介します。
まずは、Google広告の管理画面を開き、
「プレースメント」→「広告が表示された場所」をクリックします。
この状態だと表示されたサイトが「ドメイン」単位でしか表示されないため、
チェックボックスで全選択をし、「詳細を表示」ボタンをクリックします。
そうすると「プレースメント(詳細)」という項目が表示されます。
これで実際に表示されたウェブサイトを確認することができます。
以上が、「広告が表示された場所」の確認方法です。
ちなみに、ウェブサイトのURLを確認していくと以下のように「anonymous.google」という項目が出てくる場合があります。
「anonymous.google」とは、配信先のメディアの所有者がGoogle 広告の広告主に対して、
ドメイン情報を非公開にしている状態のため、どのようなサイトで配信されたのかは確認できません。
(anonymousは「匿名」を意味します)。
「広告が表示された場所」の使い方
私が「広告が表示された場所」の項目を使う際は、
以下の大きく2つの使い方をして「良いところ」と「悪いところ」を把握しています。
1. コンバージョンの発生したサイトを確認(良いところ)
まずはコンバージョン数で降順に並び替えをし、コンバージョンが発生したサイトを確認していきます。
例えば、「ダイエット」というターゲティングでカスタムインテントオーディエンスの配信を行なっていた場合、「どのようなダイエットを紹介しているサイトなのか?」いうのを把握していきます。
ダイエットといっても、食事・運動・サプリ・置き換えなど様々な種類のダイエットがあります。
その中で、コンバージョンが獲得できたサイトが「食事によるダイエットを紹介するページ」だった場合、「糖質オフ」や「ダイエットレシピ」などのターゲティングも良いかもしれないという仮説を得ることができます。
また、実際にコンバージョンが発生したサイトのURLを「プレースメントターゲット」に登録をして、個別でそのサイトへの配信を強化することも可能です。
2. 広告費を使っているがコンバージョンが発生していないサイトを確認(悪いところ)
続いて、広告費順で降順に並び替えをし、広告費を多く使っているがコンバージョンが発生していないサイトを確認していきます。
(フィルタをかけてコンバージョン数が0件のデータのみにすると確認しやすいです。)
広告費の目安は広告主様の状況にもよりますが、目標CPAの1.2~1.5倍を目安にすると良いでしょう。
目標CPAに見合っていないサイトは除外することを検討しましょう。
また、上から順にサイトを見ていくにあたって、「広告との関連性」を意識しながら確認をします。
例えば「ダイエット」でターゲティングをしているのに、「芸能ニュース」や「スポーツニュース」など関連性の低いサイトにばかり配信されてしまっていたら、ターゲティング自体うまくできていない可能性があります。
その場合は、ターゲティング設定自体を見直すことも検討しましょう。
リマーケティングと新規ユーザー向けの配信は分けて確認する
「広告が表示された場所」を確認するにあたっての注意点は、以下のキャンペーン情報は分けて確認するようにしましょう。
・リマーケティング配信
・新規ユーザー向けの配信(カスタムインテントオーディエンスなど)
リマーケティング配信の場合、一度ウェブサイトに訪れたユーザーのため、広告との関連性の低いサイトでもコンバージョンが発生することも多いです。
逆に、新規ユーザー向けの配信の場合は、広告と関連性の低いサイトでコンバージョンが発生することは筆者の経験上はめったにありません。(たまには発生します)
これらの違いを頭に入れておかないと、リマーケティングのキャンペーンで広告の関連性が低いサイトを除外してしまい、配信量が下がってしまうことでコンバージョン数が減少してしまうといった事態が発生してしまいます。
ちなみに私の経験上は、新規ユーザー向けの配信でコンバージョンが獲得できたサイトの方が今後のターゲティングに活かせるケースが多いです。
さいごに
検索連動型広告においては、「検索語句」レポートは当たり前のようにチェックすると思います。
検索語句にはユーザーの検索意図が含まれており、そこからどのような配信を伸ばすべきか、どのような配信を抑えるべきかというヒントを得ることができます。
同様にディスプレイ広告での「検索語句」にあたる「広告が表示された場所」についても、一つ一つサイトを確認することで、ターゲットとしているユーザーが普段どのようなサイトを閲覧しているのかという情報から、今後の配信のヒントを得ることができます。
もし普段から確認していない方がいらっしゃれば、ぜひ活用してみてください。
時にお宝のような情報を手に入れられることもあると思います。
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