2020.05.26

【YDN】新しい広告管理画面の特徴・新ターゲティングの紹介

YDN新広告管理画面

こんにちはフェルクの安保です。

突然ですが、皆さまのYDNアカウントの右上に「新画面を利用」というボタンは表示されてますでしょうか。

 

実は2020年にYahoo!ディスプレイアドネットワーク、通称「YDN」が大きくアップデートされる予定です。

アップデート内容は大きく以下の3つです。

 

・広告管理画面のリニューアル

・広告プロダクトの統合

・配信アルゴリズムの刷新

 

上記の「新画面を利用」というボタンの出現は、YDNのアップデートのために管理画面がリニューアルされるという内容で、一部のアカウントではすでに利用可能となっております。

 

新しい管理画面では「オーディエンスカテゴリー」という新ターゲティングが追加されているなど、従来の管理画面にはなかった機能が複数追加されています。

 

そこでこの記事ではYDNのアップデート情報をご紹介しながら、新しい広告管理画面の特徴や新ターゲティングについてご紹介します。

 

Yahoo!広告への名称変更

まずは今回のアップデートのための情報のおさらいです。

 

2019年11月から2020年度にかけて「Yahooプロモーション広告!」の名称が「Yahoo!広告」に変更されたことはまだ記憶に新しいかと思います。

この名称変更はただネーミングを変えたという意味ではなく、「Yahoo!広告をより使いやすく、広告効果がより発揮されやすいプラットフォームを目指す」という意味合いでの変更でした。

 

こちらの名称の変更に伴い、「Yahoo!プレミアム広告」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」が「ディスプレイ広告」という名称にてサービス統合されます。

※「ディスプレイ広告」の名称の中で「予約型(旧プレミアム広告)」と「運用型(旧YDN)」で区別されます。

 

これらのプロダクトの統合や新しい機能の導入にあたって、今回ご紹介する新しい広告管理画面が用意されたのだと推察できます。

 

なお、YDNの新しい管理画面が提供され始めた時期は2019年11月からで、まだ全てのアカウントで利用できる訳ではありません。

現時点では以下のリリーススケジュールのようです。

・2020年4月:すべての代理店に提供開始

・2020年7月頃:すべてのお客様で利用可能

 

新しい管理画面の特徴

ここからは新しい広告管理画面の特徴をご紹介します。

Google広告の管理画面に似たUI

YDN新管理画面

 

私の所感としてはGoogle広告の管理画面に似ているという印象です。

 

左側にキャンペーン一覧があり、その隣にタイプ別のタブが表示され、右側に配信結果が表示される構成はGoogleと同じで、新しい管理画面といっても特に抵抗感はなく使うことができました。

 

また、従来の管理画面ではデータの読み込みが遅かったり、表示エラーになることが頻繁に発生していましたが、新しい管理画面はページの読み込みや操作性はスムーズで使いやすいです。

 

配信結果のグラフ表示

配信結果の上部にはグラフが表示されるようになりました。

 

 

Google広告ではもちろん、Yahoo検索にもある機能ですが、なぜか従来のYDN管理画面にはない機能でした。

直感的に配信量の変化を見ることができるので嬉しい機能です。

 

なお、グラフに表示できる指標は以下です。

 

期間別の比較機能

新しい管理画面では「今月と先月」などの「期間比較」ができるようになっています。

 

期間で比較を選択すると配信結果画面でもデータが比較して表示されます。

 

 

従来の管理画面ではこの比較機能がないため、レポートを吐き出してExcel上で比較したりと何かと面倒でしたが、簡単な配信状況の変化を管理画面で見ることができるようになったのはとても嬉しいです。

 

キャンペーン作成画面

キャンペーン作成画面も大きく変更されました。

 

キャンペーン作成ボタンを押すと1ページ内でターゲティング設定や広告作成まで完了できるようになっています。

 

 

今までの作成画面はお世辞にも作成しやすいとは言えませんでしたが、今回のアップデートにより直感的に、簡単に作成しやすくなったように感じます。

キャンペーン目的

今までの管理画面では存在していなかった「キャンペーン目的」という項目が設定必須項目として追加されています。

 

以下の5タイプからキャンペーンの目的を選択することで、キャンペーン目的に沿ったアクション数を最大化することが可能になるようです。

 

(1)サイト誘導

(2)動画再生

(3)アプリ訴求

(4)コンバージョン

(5)商品リスト訴求(動的ディスプレイ)

 

今までのオークションのアルゴリズムはクリック数の最大化を目指したものでしたが、こちらの設定によってキャンペーン目的に合わせた最適化がされるようです。

新ターゲティング「オーディエンスカテゴリー」

今回のアップデートに伴い「オーディエンスカテゴリー」という新しいターゲティングが追加されました。

従来の管理画面と比較すると「インタレストカテゴリー」が廃止されているので、インタレストカテゴリーがアップデートされたターゲティングのようです。

 

カテゴリーの種類は大きく「興味関心」と「購買意向」の2種類に分かれているようです。

 

■興味関心

オーディエンスカテゴリー興味関心

 

■購買意向

オーディエンスカテゴリー_購買意向

 

購入やお問い合わせといったコンバージョン目的の配信において、従来のインタレストカテゴリーで成果が出るケースは稀でしたが、「購買意向」のオーディエンスカテゴリーではどのようなパフォーマンスになるか是非試してみたいですね。

 

また、今後は「興味関心」「購買意向」の他にも「属性・ライフイベント」というカテゴリーも追加される予定です。

家族構成や学歴、世帯年収といった「属性」、結婚や就職・転職、引越しといった「ライフイベント」などでもターゲティングができるようなので、配信の幅はさらに広がりそうです。

 

さいごに

今回は「新管理画面の機能」を中心にYDNのアップデート情報をご紹介しました。

 

この記事では取り上げてませんが「自動入札の機能改善」や「ビューアブルベースのフリークエンシーキャップ機能」など、アップデートされている機能は他にもあります。

 

実際に運用現場で活用していきながら、今後も効果的な機能をご紹介していきたいと思います。

         

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