2020.01.30

実は予算制限がかかっている?『インプレッションシェア損失率(予算)』が0%でも注意!

こんにちは!

フェルクの中村です。

 

今日はリスティング広告のパフォーマンスを最適化させるために大事な、

予算についての注意事項をご紹介します。

 

予算によるインプレッションシェアの損失知ってますでしょうか。

 

たぶん多くの方は知っていて、

管理画面の「ステータス」が『予算による制限』になっていないか、

もしくは「検索(ディスプレイ)広告のインプレッションシェア損失率(予算)」を表示させて、

損失が発生してないかチェックしている方が多いと思います。

 

 

予算によるインプレッションシェアの損失とは、簡単に言えば広告の表示機会(ひいてはコンバージョン機会)を逃してしまったり、自動入札の学習の妨げになってしまう事象です。そのため極力起こさないようにした方が良いです。

 

さて、ここからが本題です!

 

今回お話するのは、

 

パッと見では予算によるインプレッションシェアの損失が発生していないように見えるキャンペーンも、実は広告の表示機会を逃している可能性があるかもしれないから注意しましょう。

 

という内容です。

 

広告の表示機会を逃してしまっていた実例と対処方法

予算ギリギリの費用を使っているキャンペーンで起きていた…!

まずは、以下のGoogle広告の管理画面キャプチャを見てください。

 

 

上記は私が運用しているあるディスプレイキャンペーンの、2020年01月26日の時間帯別レポートです。

22時以降の表示回数がそれまでの時間帯と比べて激減(23時台は0回…)になっています。

 

ただ、

 

●1月半ばごろまでは、22時以降の表示回数は21時台と同じか多いくらいだった。

●キャンペーンに予算制限はほぼかかっていない(0.20%)

 

という状況だったため、なぜ起きているか不思議に思いました。

 

 

ここで管理画面を見ていて、怪しい…、原因はこれじゃないか?!

と思ったのが予算と費用の値です。

 

「使った費用(71,940円)が予算(72,000円)ギリギリじゃないか、、、

 キャンペーンのステータスでは『予算による制限』はかかってはいない状態だが、実際はかかっているのでは?」

 

そう思って22時以降の表示回数が減ったタイミングを調べると、

やはり使った広告費が予算ギリギリになっている日は、22時以降の表示回数が減っていたのです。

 

日々、管理画面で予算と広告費はチェックしていたのですが『予算による制限』は表示されず、気づくのが遅れました…汗

 

どう対処したのか…!

結論から言うと、シンプルに予算を上げたところ解決しました。

 

予算を72,000円から100,000円に上げたんですね。

 

 

このように22時以降の表示回数が21時と同じか多い、という以前の正常な状態に戻りました\(^o^)/

 

原因と対処について、もう少し考えてみる

解決はしたのですが、今回と同じことが起きないように原因と別の対処方法は無いか、考えてみました。

 

●22時以降はパフォーマンスが悪い時間帯だから、自動入札により配信量が下げられていたのか?

 

→そんなことはなかった。他の時間帯と比べても特別コンバージョン率が低いわけではなく、平均的な値だった。

 

●目標コンバージョン単価を変更して1~2日後だった。機械学習期間中であることが『予算による制限』が表示されなかったことに関係があるのか?

 

→わからないが可能性はある。目標コンバージョン単価を上げた後から今回の事象が起きていた。

今後、自動入札の導入・設定変更直後はステータスに異常が無くても、色々と細かくチェックした方が良さそう。

 

●今回は予算を上げることで解消できたが、他の対処方法はあるのか?

 

→入札を下げる。例に上げたキャンペーンは自動入札の目標コンバージョン単価制にしているため、目標単価を下げればおそらくOK。

基本的にはキャンペーンステータスが『予算による制限』となった時と同じ対処でOKだろう。

 

 

以上、原因と対処については推測の粋を出ない内容もありますが、運用者としてキャンペーンステータスのような分かりやすい指標以外もチェックが必要、だということは確かです。

特に自動入札を導入・設定変更した時は普段以上にチェックをするべきですね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はパット見では分からない、広告の表示機会を逃している事例をご紹介しました。

 

これ以外にも「●●だと思っていたら▲▲してしまっていた…」というマイナスな事象が起こることは十分ありえます。

 

どんなに慣れた管理画面に対しても、常に疑いの目を持つことが広告のパフォーマンスを最適化する上で大事です。細かいところにも目を凝らしていきましょう!

 

以上、中村でした。

         

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