2019.10.31

ウェブ解析講座 その2 ~サイト改善~

こんにちは!木村です。

前回の記事では「ウェブ解析とは何か?」「Googleアナリティクスで何が分かるのか?」 「サイトを分析する際は要素を分解して見ることが大切」といった、ウェブ解析を行う上での基本的な前提部分をご紹介しました。

前回記事:ウェブ解析講座 その1~ウェブ解析に含まれるアクセス解析について~

 

今回の記事では、より実践的に私が現場でサイトの改善施策を考える際に意識しているポイントをご紹介します。

 

1.ユーザーの理解

まずユーザー視点で考えてみましょう!

 

Q. なぜユーザーはウェブサイトを閲覧するのか?

 

A.ニーズを満たしたいから:例えば、情報収集、購入、予約、申し込みなど

※ニーズなく閲覧している場合もありますが…。

 

では、ニーズを満たすことなくウェブサイトから離脱するユーザーの理由はなんでしょうか?

 

・サイトが見づらい

・サイトの内容がニーズと合っていない

・欲しい情報になかなかたどり着けない

 

一部の理由を記載しましたが、ネガティブな理由でサイトから離脱してますね。

 

一方で、ニーズを満たしたから離脱したユーザーもいます。

例えば、「商品の購入完了」、「知りたい情報の取得完了」、など

ポジティブな理由でサイトから離脱しているユーザーもいます。

では、もう少し掘り下げて考えてみましょう!

 

2.ファネルで考える

分かりやすく考えるために、

ウェブサイト離脱の種類を大きく3つに分けて考えてみましょう!

※ECサイトの場合

(離脱の3つの種類)

①直帰(1ページの閲覧のみで離脱)

②回遊離脱(直帰しない、かつカート到達しなかったユーザ)

③カート離脱(カート到達したが、購入完了しなかったユーザー)

 

離脱箇所によってユーザーの離脱理由が違うのでそれぞれ分けて考えてみましょう!

 

3.直帰について

 

ポジティブな離脱

欲しい情報がランディングページにありニーズが満たされた!

 

例えば、○○会社の住所が知りたいとします。

「○○会社 住所」と検索してサイトを表示させたらすぐに「○○会社の住所を発見」 → 離脱

 

ネガティブな離脱:

サイトが見にくい(文字が小さい)、表示速度が遅い、次のページへの導線が分かりにくい、記載内容がニーズとズレてる など

 

改善策:

・サイトを見やすくする_ABテスト・多変量テスト・ヒートマップツールの活用

・表示速度を改善する

・ユーザーのニーズを確認してLPとの整合性を確認する

※ニーズの把握:流入KWや参照元サイトより確認

 

4.回遊離脱について

 

ポジティブな離脱

欲しい情報が見つかってニーズが満たされた

例えば、ユーザーのニーズが「○○セミナーのスケジュールを知りたい」とする。

「○○セミナー スケジュール」と検索してサイトを表示、

「○○セミナーのスケジュール案内ページを発見」 → 「該当ページ遷移後、スケジュールが把握できた」 → 離脱

 

ネガティブな離脱:

(ECサイトの場合)商品が魅力的でない、在庫切れ、予算が合わない、商品の到着が遅い、次のページへの導線やカートボタンが分かりにくい

 

改善策:

・再入荷案内の登録を促す

・チャット機能活用で、ユーザーとコミュニケーションをとることでニーズの理解を深める

・電話へ誘導してお客さまの不安を取り除く

・カートボタンを複数設置(わかりやすい箇所)、カート一体型LPへ変更

・商品や価格の見直し

 

5.カート離脱について

 

ポジティブな離脱

なし

 

ネガティブな離脱:

入力項目が多い、利用したい決済方法がない、会員登録が必須

 

改善策:

・入力必須の項目数を最低限にする

・決済の種類を増やす

・非会員登録でも購入可能にする

 

6.さいごに

今回書いたサイト改善については、サイトの目的次第ではいろいろと変わってきます。

一番言いたいことは、分解して考える(ファネル分析)ことでよりユーザーの気持ちに寄り添う。

そうすることで、改善施策の質が上がります。

また、競合他社のサイトと比較したり、

更には、リアル店舗に行って自分の行動を(直帰・回遊離脱・カート離脱)の3つの視点で分析してみると、何かヒントが見つかるかもしれません。

ぜひ試してみてください!

         

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