2020.04.28
やってみて分かった!在宅勤務のメリットとデメリット【ウェブ広告代理店】
こんにちは、フェルクの安保です。
昨今の新型コロナウイルスの影響により、弊社では2020年4月1日から在宅勤務を実施しております。
メンバーの半数は会社の徒歩圏内に住んでいるため、オフィスに出勤しているメンバーもおりますが、
電車通勤をしているメンバーはアルバイトを含めて全員在宅勤務をしております。
もともと場所を選ばずに働ける業界ということもありますが、今のところ不具合なく実施することができています。
また、1ヶ月ほど在宅勤務を実施してみて、個人的に感じる部分も多くあったため、この記事では、在宅勤務に対するフェルクの取り組み方と、私個人が実際に在宅勤務を体験してみて感じたメリットとデメリットをご紹介します。
この記事の目次
そもそも在宅勤務とは?
在宅勤務とは、”オフィスに出勤せずに、自宅で働く勤務形態”のことをいいます。
テレワークと呼ばれることもありますが、テレワークは厳密にはICT(情報通信技術)を活用して、時間や場所に制限されずに業務をする就業形態のことを指すようです。
テレワークには在宅勤務以外にも、カフェやコワーキングスペースといった別の場所で働くことも含んでおり、テレワークは在宅勤務よりも広い概念として捉えられています。
在宅勤務を実施する上で準備したこと
業界の特性上、普段からパソコンさえあれば基本的な業務には困らないこともあり、他業界よりもスムーズに在宅業務に移行できたと感じています。
弊社が在宅勤務を進める上で準備した内容がこちらです。
(1)在宅勤務の試験導入
弊社では数ヶ月前から有事に備えて在宅勤務の試験導入をしておりました。
新型コロナのような事態を予測していたわけではありませんでしたが、結果として試験導入の際に在宅勤務の注意点を洗い出せたことでスムーズに在宅勤務に移行することができました。
(2)業務マニュアルの作成(オンライン上)
業務マニュアルについては、可能な限り「紙」を使用しないという方針のもとオンライン上にマニュアルを作成しておりました。
どこからでもマニュアルにアクセスすることができるため、こちらも在宅勤務の導入に役立ちました。
(3)ノートパソコンの支給
パソコンについては、もともとデスクトップではなくノートパソコンの支給だったため、家に持って帰るだけで在宅勤務の環境を作ることができました。
(4)モニターの支給
モニターについては、在宅勤務メンバー全員に自宅用のモニターを支給されました。
マルチディスプレイかどうかは生産性に大きく影響することもあり、即決で導入してくれた会社には感謝しかありません。
(5)1万円の在宅勤務補助
1万円の在宅勤務補助は、在宅勤務の環境を良くするために各自必要な物を購入して良いと支給して頂きました。
私は姿勢矯正チェアを購入して身体への負担を軽減することができました。
会社では疲れにくい良い椅子を使用しているため、椅子の違いは大きく感じました。
デスクはダイニングテーブルを活用しているので、作業スペースとしては会社よりも広く確保できています。
(6)光回線(個人的に準備)
こちらは在宅勤務用に加入したという訳ではありませんが、ネット回線の速度は非常に重要だと感じています。
短期的な在宅勤務であればポケットwifiやテザリングでも良いかもしれませんが、中長期的な在宅勤務には速度の早い回線は必須です。
また、ウェブ会議の使用頻度も多いため、速度制限のかかるものは在宅勤務には向いていないかと思います。
在宅勤務のメリット
ここからは約1ヶ月在宅勤務を体験して実際に感じたメリットとデメリットを振り返ってみたいと思います。
まず、私が感じたメリットは以下の3つです。
(1)通勤時間、移動による疲労がなくなる
(2)集中できる環境
(3)自炊によりランチ時間・ランチ代の節約、健康的な食生活になる
それぞれ詳しくご紹介します。
(1)移動時間、移動による疲労がなくなる
まず在宅勤務によって真っ先に感じたメリットが、移動がなくなるという点です。
もともと私の通勤時間はドアドアで片道30分ほどで都内の平均(片道45分~1時間)よりは短いですが、それでも1日往復1時間。20稼働日/月に換算すると月に20時間も移動していることになります。
この移動時間がなくなるだけで20時間の残業が減るようなものです。
また、電車通勤の場合は遅延などで遅刻する可能性もあり、ハラハラしながら通勤する日もあります。脳が最もエネルギーに溢れる朝に、遅延を憂うことなく、最短で仕事に脳を使えることがとても心地よいです。
(2)集中できる環境
こちらは家庭環境や居住環境にもよりますが、私は日中は家に一人でいるため、静かな環境で仕事をすることができています。
会社にいると他のメンバーの電話の声や打ち合わせの声など、どうしても耳に入ってしまい思考が遮られることも正直ありましたが、一人の環境で仕事をしているとそれがありません。
また、会社だと顔が見えるので気軽に声をかけて業務をストップさせてしまうこともありますが、リモートでは基本的にチャットでやり取りをしているため、お互いのペースでコミュニケーションを取ることができています。(適宜、電話やウェブ会議ツールも使用しています)
(3)自炊によりランチ時間・ランチ代の節約、健康的な食生活になる
事務所のある恵比寿~渋谷近辺だとランチ代が1,000円かかることもしばしばあります。
また、外食だと野菜の量も少なく、炭水化物中心の食生活になってしまい、午後の生産性が低下してしまうこともあるでしょう。
しかし自宅であれば自分で食べる物を決められる上に、安い、早いと良いことずくめです。
私は毎日、玄米・納豆・みそ汁を中心に野菜炒めや焼き魚などサクッと作れる一品をローテーションで回しています。
作るのに5分、食べるのに10分しかかからないため、残りの45分の休憩も有意義に使えます。
家であれば休憩スペースは豊富にありますので、積極的に15分の仮眠を取るようにして午後の生産性を落とさないようにしています。
在宅勤務のデメリット
続いて、私が感じたデメリットは以下の3つです。
(1)メンバーとの何気ない会話が減る
(2)残業時間の増加
(3)同居人の生活に依存する
それぞれ詳しくご紹介します。
(1)メンバーとの何気ない会話が減る
やはり顔を合わせない分、各メンバーとの会話量は減っていると感じます。
弊社メンバーは普段からとても仲良し(稚拙)なので、業務に関係のないコミュニケーションを取ることも多いです。
「恋人と○○に行ったら、めちゃくちゃ楽しかったです」
「○○を買ってみたら、最高に良かった」
「新しく○○を始めてみました」
「業務に関係のないコミュニケーション」と表現しましたが、一見関係のないコミュニケーションからユーザー体験や最新のトレンドなどを共有し合うことで、運用のアイディアにつながることも多いのです。
一定のコミュニケーション量を確保する意味でも、弊社では最低でも週2回のウェブ会議を行っています。(もともとは社内で対面で行っていた内容)
・水曜:会社の数値状況、最新の情報共有、各自の困りごとなど
・金曜:各メンバーの1週間の振り返り(良かったこと、課題、翌週意識するポイントなど)
私はウェブ広告業界に身を置いて5年以上経ちますが、コミュニケーションを通して精神的な負担が減るということも実感しているので、各メンバーが個人で負担を抱えすぎてしまう状況を作らないようにしていきたいと感じています。
(2)残業時間の増加
出社していた時に比べて、残業時間は増えてしまいました。
新規案件の立ち上げが発生していたりと、業務自体が増えていることも要因としてありますが、在宅勤務だと終わりの区切りをつけることが難しいことも事実として感じました。
出社している頃であれば、周りのメンバーが帰り始めたり、電車移動の時間を見越して退社したりと、自分の中である種の区切りは存在していました。
しかし、在宅勤務だと体が元気な限り働き続けてしまうため、稼働時間が増えたと感じております。
ただ、残業時間は増えましたが、身体の負担や疲れ度合いは出社している頃よりも減っていると感じます。
これは通勤がなくなったことが大きく、通勤時間を含めた総稼働時間は減少しているため、現状では大きく問題視はしていません。
(3)同居人の生活に依存する
私は同居人が1名いるのですが、帰宅すると同時に稼働をストップするようにしています。一緒に生活をしている人がいると、食事のタイミングを合わせる必要があるため仕方ないとは思いますが、日によってはもう少し稼働したいなと思う日も正直あります。
ただ、幸いというか、私の場合は同居人の帰宅も比較的遅い時間のため、日々の稼働時間もある程度裁量を持つことができますが、小さい子供のいる家庭だとそうもいかないのかと感じました。
逆に一人暮らしの場合だと際限なく働いてしまいそうにも感じたので、その際にも注意が必要だと思いました。
おわりに
1ヶ月の在宅勤務を振り返ってみましたが、総合的には在宅勤務はとても良いと感じています。新型コロナが終息した後でも積極的に活用すべきとも感じます。
ウェブ広告業界に身を置いている方であれば分かると思いますが、この業界は毎日の業務量が一定ではないことが多いです。業務の集中する月初や、新規案件の重なるタイミングなど、稼働時間が増えてしまう期間において、在宅勤務を選択肢の一つとして選ぶことができる環境を作ることができれば、負担を軽減して働くことができます。
また、子供や両親の介護などで出社することが難しい時期にも在宅勤務で対応することができれば、より柔軟で自由な働き方を実現することができます。
今回は新型コロナの影響で在宅勤務を余儀なくされた状況でしたが、この状況をピンチと思わずに、新しいきっかけを生み出すチャンスとして捉えることで、フェルクという会社をより良い会社にしていきたいと思います。
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