2019.07.16

勘違いに注意!除外キーワードの意外な2つの事実

こんにちは!

フェルクの中村です。

 

今日はリスティング広告の除外キーワード設定について、

勘違いをしがちな2つの事実を紹介します!

 

「除外キーワードなんて昔からやってるよー」と思った方も念の為、確認してくださいね~。

 

1、除外キーワードのマッチタイプ『部分一致』は『絞り込み部分一致』!

1つ目はこちらです。

 

先に実例を紹介します。

キーワード「ランニング シューズ」をマッチタイプ『部分一致』で設定した場合の検索語句の拾い方の例です。

 

登録キーワード 除外キーワード
ランニング ×
ランニング 用品 ×
青 ランニング シューズ
シューズ ランニング
ランニング シューズ

 

除外キーワードでは「ランニング」「ランニング 用品」は拾わず広告を表示し、

「青 ランニング シューズ」「シューズ ランニング」「ランニング シューズ」のみを拾い除外します。

 

そうなんです!

 

除外キーワードを『部分一致』で設定すると、検索キーワードで言うところの『絞り込み部分一致』となるのです。

 

部分一致の除外キーワード
除外キーワードのデフォルトのタイプです。部分一致の除外キーワードを設定すると、そのキーワードに含まれるすべての語句が検索に使用された場合に(語順は問いません)、広告が表示されなくなります。ただし、キーワードに含まれる一部の語句のみが検索に使用された場合は、広告が表示されることがあります。

 

Googleヘルプより引用

 

ややこしいですね。^^;

 

上記のヘルプに記載がありますが、除外キーワードのマッチタイプは『完全一致』『フレーズ一致』『部分一致』の3つしか存在しません。

 

そして『完全一致』『フレーズ一致』は検索キーワードと同じ検索語句の拾い方をする中、

『部分一致』だけ実は『絞り込み部分一致』として機能する仕様となっております。

 

また、さきほどはGoogleのヘルプを引用しましたが、Yahooも同じです。

Yahoo!公式ラーニングポータルにて説明がされています。

 

この事実を知るまで私は、

 

「部分一致で設定すると、除外したくない検索語句も除外されてしまうかもしれないから、フレーズ一致で設定しよ。。」

 

と無駄にフレーズ一致で設定してたので、

2語のキーワードを語順を逆さまにして、もう一度設定する手間をかけてました。

 

もしもまだ、上記の理由でフレーズ一致をしている方がいらしたら、

臆せずに『部分一致』で除外キーワードを設定していきましょう!

 

 

続いては知らない人がいるかもしれない除外キーワードの事実、2つ目をご紹介します。

 

2、除外したはずなのに表示されてるかも?検索語句のスペースに注意!

2つ目の事実も先に実例を紹介しますが、この話はGoogle限定でYahooにはあてはまらない事も覚えておいてください。

 

まずはさきほどと同じく、

キーワード「ランニング シューズ」をマッチタイプ『部分一致』で除外キーワード設定した場合の検索語句の拾い方の例です。

ランニング 用品 ×
ランニング シューズ ×
青 ランニング シューズ
ランニング シューズ
ランニングシューズ

 

そして続いては、

キーワード「ランニングシューズ」をマッチタイプ『部分一致』で除外キーワード設定した場合の検索語句の拾い方の例です。

「ランニング」と「シューズ」の間のスペースを無くしてます。

ランニング 用品 ×
ランニング シューズ ×
青 ランニング シューズ ×
ランニング シューズ ×
ランニングシューズ ×

 

 

そうなんです!(2回目)

 

スペース無しの「ランニングシューズ」ではどの検索語句も除外が出来ないのです。。。

 

どういう事か説明します…!

Google広告ではユーザーの検索語句に対し、形態素解析というものを行って、

その検索語句を最小の品詞単位に分解して理解しています。

 

具体的に言うと、

「ランニングシューズ」 → 「ランニング」「シューズ」

「青いランニングシューズ」 → 「青い」「ランニング」「シューズ」

に分解します。

 

そして、検索語句レポートで上記の語句を見てみると形態素解析された結果、

下のように品詞と品詞の間にスペースが入った状態で表示されます。

 

「ランニングシューズ」 → 「ランニング シューズ」

 

「青いランニングシューズ」 → 「青い ランニング シューズ」

 

除外キーワードは設定したキーワードがこの検索語句を拾う場合に機能しますが、

スペース無しの「ランニングシューズ」は例の中のどの検索語句も拾わないので除外されない、

というロジックのため先の例のような事が起こります。

 

もしも検索キーワードと同じ内容のマッチタイプ『部分一致』が存在すれば、

除外キーワード「ランニングシューズ」が「ランニング シューズ」も拾うでしょうが、

実際には存在しないので除外されることはありません。

 

この事実を理解するのに最初は苦しんだのですが、

除外キーワード設定したはずの言葉が検索語句レポートに表示されてしまっていたので、

納得せざるを得ませんでしたね。。

 

ちなみにこれはGoogleヘルプには記載が無く、Googleのサポート窓口の方に聞いた上で自分が運用するアカウントのレポートを検証して掴んだ事実となります。

 

どう除外キーワード設定をすればよいのか

大事なのは品詞を意識することです。

具体的には検索語句レポートを見て、検索語句がどのように区切られているのかを確かめながら除外キーワード設定をすることです。

 

しっかりと区切られている箇所を確認した後に、先に紹介した『部分一致』を含めたマッチタイプを正しく設定することで自身が望む除外キーワード設定が出来るはずです。

 

まとめ

除外キーワード一つとっても細かくて大変ですが、

細部を理解して運用し、競合他社との小さな差を多くつくる事が運用を成功させるコツだと思います。

ヘルプを読んだり、レポートを検証することで知見を貯めていきましょう!

 

以上、中村でした。

         

サービスに関するお問い合わせ・ご相談はこちら

         

ウェブマーケティングに関する課題やお困りごとなど、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談はこちら