2019.09.26

Google広告の新プロダクト「ファインド広告」の概要と設定方法

こんにちは安保です。

 

今年の「Google Marketing Live 2019」で、Google広告の新プロダクトである「ファインド広告」についての発表がありました。

 

Google Marketing Live 2019とは、Google広告、Googleアナリティクス、Google Marketing Platformなどの広告関連プロダクトに関するアップデートや、開発の方向性を発表するGoogle公式のイベントです。

 

「ファインド広告」は2019年9月の時点ではβ版の機能のため一部のアカウントでしか使用できませんが、今年の終わり頃にはリリースされる予定と発言されています。

 

この記事では今後Google広告のプロダクトの主力にもなりうる「ファインド広告」について、概要から設定方法までをご紹介します。

 

ファインド広告の概要とメリット

ファインド広告とは、Googleが保有するサービスの中でも特にユーザー数の多い「Youtubeのホームフィード」「Gmail」「Discover Feed」の3つの配信面に配信できる広告のことです。

 

引用:Google Marketing Live 2019 | Keynote Deep Dive

 

Google広告のヘルプページでは以下のように紹介されています。

 

ファインド キャンペーンは、Google 広告の成果目標を達成できるように、よく利用されている各種の Google 関連サイトでユーザーにアプローチすることを目的としたキャンペーンです。このキャンペーン タイプでは、Google の豊富なオーディエンスとユーザーの意向シグナルを組み合わせて、お客様のブランドを探して利用しようとしている個々のユーザーに合わせた視覚に訴える魅力的な広告エクスペリエンスを、1 つの Google 広告キャンペーンで提供できます。

引用:ファインドキャンペーンについて

 

YoutubeとGmailは今までも広告の配信自体は可能でしたが、「Discover Feed」に配信できる広告プロダクトは今までありませんでした。

 

今まで配信できなかった「Discover Feed」に配信が可能となる点は大きなメリットですね。

 

また、YoutubeとGmailも利用しているユーザー数が多いため、多くのユーザーにアプローチできる点でも非常に魅力的なプロダクトです。

 

ファインド広告のデメリット(注意点)

1つのキャンペーンで「Youtubeのホームフィード」「Gmail」「Discover Feed」の3つの配信面に広告を出せるということは裏を返せば、それぞれの面に合ったクリエイティブ、ターゲティング設計が重要になります。

 

Youtube、Gmail、Dicoverを利用しているユーザー層は異なるため、どの配信先でも最適な広告を表示できるように画像を複数設定した方が良いと考えられます。

 

公式のヘルプページではプレースメントの除外はできないと書かれているため、Youtubeはターゲット層と合わないから除外したいといった設定ができないので、あらかじめ3つの配信先に対応できるような設計をすべきだと考えられます。

 

ファインドキャンペーンで設定できない項目

・個別単価設定を使った入札戦略
・配信方法
・モバイル端末のターゲット設定
・プレースメント ターゲティング(プレースメントの除外を含む)
・フリークエンシー キャップ
・広告のローテーション
・コンテンツ ターゲット
・手動による広告の作成

引用:ファインド キャンペーンについて

 

「Discover Feed」とは

Dicover Feedとは、スマートフォンでのGoogleアプリとモバイルでのGoogle検索にて、ユーザーの行動履歴や興味関心に合わせた情報を表示するフィード機能のことです。

 

 

普段スマートフォンでSafariブラウザを使う方はあまり見覚えがないかもしれませんが、Googleの発表によると月間8億人のユーザーがDiscover Feedを利用しているそうです。

 

余談ですが、Discover経由の流入は、ウェブサイトに意図しない大きなトラフィックを生むことがあり、メディアやブロガーの間では「Google砲」と呼ばれることもあります。

 

「ファインド広告」はこのDiscover Feedに広告を配信できることから、Googleのインフィード広告とも呼べますね。

 

ファインド広告で設定できるターゲティング

ファインド広告キャンペーンで設定できるターゲティングは、「オーディエンスターゲティング」と「ユーザー属性」です。

 

 

オーディエンスは以下の3つをターゲットとして設定することができます。

 

①リマーケティング

②カスタムインテントオーディエンス

③購買意向の強いオーディエンス

 

リマーケティングも設定ができるため、ファインド広告を使用できるアカウントでは積極的に活用していきたいですね。

 

他には「地域」ターゲティングも設定することができます。

 

ファインド広告に設定する広告アセットの仕様

ファインド広告キャンペーンでは「ファインドカルーセル広告」と「ファインド広告」の2種類の広告を作成することができます。

 

ファインドカルーセル広告の設定要件

・最終ページURL

・見出し:半角 40(全角 20)文字以内

・説明文:半角 90(全角 45)文字以内

・会社名:半角 25(全角 12)文字以内

・画像:2枚以上

・ロゴ:1枚以上

ファインド広告の設定要件

・最終ページURL

・見出し:半角 40(全角 20)文字以内、最大5個

・説明文:半角 90(全角 45)文字以内、最大5個

・会社名:半角 25(全角 12)文字以内

・行動を促すフレーズのテキスト

・画像:1枚以上

・ロゴ:1枚以上

ファインド広告に設定する画像

ファインド広告の配信に必要な画像サイズは以下です。

 

・横長画像(1.91:1)

推奨サイズ: 1200×628(最小サイズ:600×314)

最大ファイルサイズ: 5 MB

ファイル形式: JPG、PNG、静止 GIF

 

・正方形の画像(1:1)

推奨サイズ :1200×1200(最小サイズ: 300×300)

最大ファイルサイズ:5 MB

ファイル形式: JPG、PNG、静止 GIF

 

・ロゴ画像

推奨サイズ:1200×1200(最小サイズ: 300×300)

最大ファイルサイズ:1MB

 

さいごに

今後Google広告のプロダクトの主力にもなりうる「ファインド広告」について、概要から設定方法までご紹介しました。

 

やはり「Youtubeのホームフィード」「Gmail」「Discover Feed」の3つの配信先に配信できるのは非常に魅力的ですね。

 

正式に全アカウントにリリースされたら積極的に活用していくことをおすすめします。

         

サービスに関するお問い合わせ・ご相談はこちら

         

ウェブマーケティングに関する課題やお困りごとなど、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談はこちら