2019.06.27
知ってますか?地域ターゲティングしたのに、狙っていない地域に配信される理由
こんにちは
フェルクの中村です!
Google広告では地域ターゲティングの設定を行うことで、地域を絞ったり、配信の強弱をつけたりすることができます。
店舗型のサービスや建築系のサービスでは必須の設定ですね!
運用者には広く知れ渡っている地域ターゲティングですが、
実は狙っていない地域のユーザーへの配信をしてしまいがちなターゲティングでもありますので、
その注意点をご紹介いたします!
この記事の目次
地域ターゲティングとは
地域ごとに広告を配信する比率を調整する機能を指します。
もう少し分かりやすく言うならば、以下の2つの機能を指します。
・特定の地域のみに対して広告配信する(他の地域には配信しない)
・地域ごとに入札価格を上げる・下げる(広告の配信量を変える)
実際に設定している画面はこんな感じです。
神奈川県のみに配信し、相模原市など一部の市の入札単価を高くする設定をしています。
こんな感じで、
店舗であれば、徒歩圏の地域の入札を高くしたり、
通販であれば、商品を届けられる地域のみに配信することができます。
注意! 狙っていない地域のユーザーに配信してしまってるかも…
実はGoogle広告の地域ターゲティングには詳細設定という3種類の設定があります。
詳細設定を認識していないと狙っていない地域のユーザーへの配信をしてしまうことがあります。
先の神奈川県のターゲティングを例に話すと、
ユーザーの所在地レポートを見てみたら、
「東京やら埼玉やら、神奈川以外にも広告が表示されてしまってる、、、なぜ、、、?」
となってしまうことがあります。
用語の説明は後回しで結論から言うと、こうなってしまう原因は詳細設定を
『ターゲット地域に関心を示しているユーザー』
または
『ターゲット地域にいるユーザーと、ターゲット地域に関心を示しているユーザー』
にしているからです。
そして、神奈川県に居るユーザーのみに広告配信したいのであれば詳細設定を
『ターゲット地域に所在地があるユーザーと、ターゲット地域を定期的に訪れているユーザー』
にする必要があります。
次で3つの詳細設定についてご説明します。
ターゲット地域に所在地があるユーザーと、ターゲット地域を定期的に訪れているユーザー
このオプションでは、ターゲット地域にいる可能性が高いユーザーや、ターゲット地域を頻繁に訪れているユーザーに広告を表示できます。ターゲット地域に関する情報を検索したものの、検索時の所在地がターゲット地域以外の場所だったユーザーは、広告の表示対象にはなりません。
特定の地域に住んでいる(所在している)ユーザーのみに広告配信を設定したい場合は詳細設定をこちらにする必要があります。
GoogleはIPアドレスやデバイスの位置情報に基づいてユーザーの所在地を判断しており、
この設定にすれば所在地が神奈川県と判断されたユーザーに対してのみ広告を配信することが可能です。
定期的に神奈川県に訪れたユーザーに対しても配信はされる仕様のため、
完全に所在しているユーザーのみに配信することはできないことは認識しておきましょう。
ターゲット地域に関心を示しているユーザー
このオプションでは、Google でターゲット地域に関する情報を検索しているユーザーに広告を表示できます。検索に特定の地域が使用されていない場合は、ユーザーの所在地に基づいて広告が表示されます。
神奈川にいなくても、神奈川について調べているユーザーに配信されます。
「横浜中華街を調べている愛知県のユーザー」などですね。
また、
「ドラえもんを調べているユーザー」のうち所在が神奈川県のユーザーにも配信されます。
ドラえもん=特定の地域が使用されていない場合、にあたります。
ターゲット地域にいるユーザーと、ターゲット地域に関心を示しているユーザー
このデフォルトのオプション(推奨)を使用すると、ターゲット地域にいる可能性が高いユーザーや、ターゲット地域を頻繁に訪れているユーザーのほか、その地域に関心を示しているユーザーにも広告を表示できます。
ほとんどのキャンペーンでは、デフォルトのターゲティング オプションから別のオプションに切り替えると、インプレッション数が減少します。ターゲティング オプションは、キャンペーンのトラフィックを絞り込みたい場合にのみ変更することをおすすめします。
内容は1つ目と2つ目の設定を合わせたものとなっております。
またGoogleはこの3つ目の設定を推奨しており、デフォルトの設定となっております。
次に紹介する設定画面を操作しない場合は地域をターゲティングした時点でこの設定となり、
『ターゲット地域に関心を示しているユーザー』にも配信されるため、神奈川県に住んでいないユーザーにも配信されてしまいます。
そうなんです。
この『ターゲット地域にいるユーザーと、ターゲット地域に関心を示しているユーザー』
がデフォルトになっていることが、狙っていない地域のユーザーに広告配信してしまう大きな要因です。
地域ターゲティングの詳細設定の変更方法
変更方法は知らないと気づかないような管理画面上の目立たない場所にあります^^;
キャンペーンを選び、『設定』 → 『地域の設定』をクリックします。
クリックすると3つの詳細設定が選べるようになります。
デフォルトでは画像の通り、『ターゲット地域にいるユーザーと、ターゲット地域に関心を示しているユーザー』が選ばれています。
もしユーザーの所在地のみをターゲットにしたいのであれば、
『ターゲット地域に所在地があるユーザーと、ターゲット地域を定期的に訪れているユーザー』を選びましょう
まとめ
観光地など、遠方からの集客も意識している店舗のサービスなどはデフォルトの設定のままで良いでしょう。
ただ、そうではない場合は『ターゲット地域に所在地があるユーザーと、ターゲット地域を定期的に訪れているユーザー』
にして狙っているユーザーのみに対して広告配信できるようにした方が良いか、検討したほうが良いですね!
Google広告は細かい設定ができる項目が多いため、詳しく調べてみると新たな発見があることが結構あります。
時間のあるときに探求していきましょう。
以上、中村でした。
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