2019.10.31
【Google広告】オーディエンスインサイトを使ってユーザーのことを知ろう!
こんにちは、フェルクの中村です!
Google広告のオーディエンスに関する機能、オーディエンスインサイトを知っていますか?
画像でお見せするとこんな感じです!
機能としては、リマーケティングリストのユーザーの性別などのデモグラフィック属性や、
所在地域、ユーザーが興味関心を示している可能性が高い分野を把握することが出来ます!
そしてまず最初にオススメの使い方を言ってしまのですが、
それはズバリ…
コンバージョンしたユーザーにオーディエンスインサイトを使う!
です。
コンバージョンしたユーザーの属性・興味関心を知ることで、
広告のターゲティングの拡張やペルソナの設計に使うことが出来ます。
それでは早速、詳しい使い方を見ていきましょう。
この記事の目次
オーディエンスインサイトを見る方法
管理画面から簡単にたどり着けます。手順は以下の通りです!
1、画面右上にあるツールと設定の中からスパナアイコンを選ぶ
2、共有ライブラリの中からオーディエンスマネージャーを選ぶ
3、オーディエンスリストの中から該当のリストを選ぶ
4、リスト内容の右上をクリックしてオーディエンスインサイトを選ぶ
5、下のようにオーディエンスインサイトが画面に表示されます!
オーディエンスインサイトで分かること
次はオーディエンスインサイトで分かるユーザーの情報(セグメント)をご紹介します!
今回は例として20代~40代の女性向けアパレル商材のコンバージョンユーザーのオーディエンスインサイトを見ていきます。
ユーザー属性(デモグラフィック属性)
●性別
●年齢
●子供の有無
最初に棒グラフについて一応解説すると、
青がコンバージョンユーザー、グレーが日本全体の数値を表しています。
対象ユーザーの各セグメントごとの割合の把握に加えて、日本との比較も出来ます。
ここでは性別ごと、年齢ごと、子供の有無ごとの割合を見ることが出来ます。
今回の例に関して言えば、20代~40代の女性の数が多いため、
狙い通りのユーザーからコンバージョンを獲得できている事が分かります。
注目するとすれば子供の有無について、子供がいないユーザーのほうが割合が多いことでしょうか。
このことから、
「子供がいる女性より、いない女性の方が若干ではあるが購買意向が強そう」
という知見が得られました!
地域
●国
●市区町村単位
続いては地域です。
国もしくは市区町村別に上から10番目までを見ることできます。
今回の例に関して言うと、
東京の港区や新宿区より人口が5倍以上多い福岡市や神戸市などが上位に入っていないことから、
「特定の地方都市では東京に比べて認知度が低い可能性や、そのエリアの競合が強い可能性がありそう。」
という知見が得られました!
1点、オーディエンスインサイトの地域に関する難点としては、
11番目以降と都道府県別に見ることが出来ない点があります。。
これらを見る場合にはGoogleアナリティクスなど別ツールを使う必要があります。
デバイス
●デバイス
続いてはデバイスごとの割合です。
補足するほどのこともなく、見たとおりモバイル・パソコン・タブレットごとの割合を見ることができます。
例に関して注目するとすれば、8割がモバイル経由のコンバージョンとなっている点でしょうか。
「コンバージョンの8割はモバイル経由のため、サイト改善を行うならモバイルを優先するべき」
というサイト改善に関する機会を得ました!
関連性の高いオーディエンス
●購買意欲の強いオーディエンス
●アフィニティ カテゴリ
最後は対象ユーザーが何に興味関心を示しているが分かるセグメントです。
Google広告の言葉で言うなら、
対象ユーザーが属している可能性が高いオーディエンスが分かるセグメントです。
ちょっと難しい言い方ですね。。^^;
2つのカスタムオーディエンス、購買意向の強いオーディエンスとアフィニティ カテゴリ、それぞれの中から、対象ユーザーが属している可能性が高いオーディエンスを上から10番目までを知ることが出来ます。
上の例では、
「ブーツ」「バス、ボディ用品」「高級ジュエリー」が購買意向の強いオーディエンス上位にあることから、
「それらのカスタムインテントオーディエンス配信を行ってコンバージョン数の増加を狙う」
という新しい施策を考えられました!
ここで1点、補足説明としてオーディエンス名の横のインデックスという指標について解説します。
Google広告では聞き慣れない指標かと思うのですが、インデックスとは、
対象のユーザーが一般的なオーディエンスに比べて、
その購買意向の強いオーディエンス(もしくはアフィニティ カテゴリ)に属している率が何倍高いかを表す指標です。
・
・
・
ちょっと難しいですね。。^^;
上の例を使って言えば、
コンバージョンに至ったユーザーは、一般的なオーディエンスに比べて
購買意向の強いオーディエンス「ブーツ」に属している可能性が、
一般的なオーディエンスより6.1倍高い、
となります。
(もっと平たく言うなら、コンバージョンした人は、普通の人よりブーツを買う意欲が6倍ある人、とかでしょうか。)
インデックスの活用方法として、
もしも皆さんのアカウントで、あるオーディエンスのインデックスの数値が他のオーディエンスより圧倒的に高ければ、
まずはそのオーディエンス1つで試しに配信した方がリスクが少なくてオススメです。
基本的にはインデックスの数値が高いオーディエンスがより商材とのマッチ度が高く、コンバージョンしやすいです。
また、カスタムオーディエンスを見ることの面白い点として、
運用者が思っても見なかった、関連性が見つかる点があります。
本記事を書くにあたっていくつかアカウントを見ていたときに発見し驚いたのですが、
ある着物関連のアカウントの「商品をカートに追加したユーザー」のオーディエンスインサイトにおいて、購買意向の強いオーディエンスの関連性1位が「スリランカへの旅」だったのです。
さらに驚いたのは「スリランカへの旅」のインデックスの数値が2位の「バス、ボディ用品」の倍以上の10.8×、という圧倒的な数値だったことです。
なぜ?と思ってスリランカと着物の関連性をググりましたが「特にスリランカで着物を着るのがブーム」など理由となりそうな情報は出ませんでした。。
ただデータ上はマッチ度が高いと出ているため、クライアントに相談し、他のターゲティングとの掛け合わせも検討した上で配信をしてみようと思ってます。
もしもそのターゲティングで獲得ができた場合は、スリランカと着物の関連性を深堀りして、
更なるターゲティングの拡大だったり、もしかすると新しいビジネスチャンスも見えてくるかも知れません。
この例のように私たち運用者が思っても見なかった関連性が見つかる可能性もあるので、みなさんも是非一度オーディエンスインサイトを見てみてください!
最後に
オーディエンスインサイトは最初に言った通りターゲティングの拡張やペルソナの設計に役立つ機能です。
運用者が持っているユーザーに持っているイメージと関係なく対象ユーザーの事実を教えてくれます。
アカウントの運用が長くなると、ユーザーの属性や興味関心を固定観念である程度決めつけてしまっていることがあるかと思います。
ただ決めつけてしまうことは広告パフォーマンスの向上を阻む大きな要因です。
良い運用者としてイメージではなく事実を元にユーザーを把握するために、オーディエンスインサイトを使っていきましょう!
以上です!
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