2019.09.30
【Googleタグマネージャー】任意の距離をスクロールしたユーザーリストを作ろう!
こんにちは
フェルクの中村です!
今日はGoogleタグマネージャー(GTM)を使って、
「商品詳細ページである程度スクロールした」ユーザーのリスト
「記事ページを半分まで読んだ」ユーザーのリスト
などページのスクロール量に応じたユーザーリストを作る方法を説明します。
指定した割合のスクロールを行ったユーザーの数の把握はもちろんのこと、
作ったリストを使ったリマーケティング広告を配信することができます。
ページを訪問した全ユーザーへのリマーケティングより、
ページを90%以上読んだユーザーへのリマーケティングの方がCVRは高くなりそうですよね!
是非、本記事を読んで配信を試していただけたらと思います(^^)
ただし現状、上記のリマーケティングはGoogleとYDNのみ可能でYahooスポンサードサーチは不可能です。
そのため本記事ではGoogleとYDNについて記載いたします。
それでは実装のために必要な準備を案内していきます!
※本記事はGoogleタグマネージャーを既に実装済みの方向けの案内とさせていただいているため、Googleタグマネージャーの実装方法は記載しておりません。ご了承ください。
この記事の目次
準備① ~タグの発行~
ページのスクロール量に応じたユーザーリストはGoogleとYDNで内容が違うためご説明します。
Google:任意のスクロール量を達成することをトリガーとするCVタグを作り、そのCVユーザーを条件とするユーザーリスト
YDN:リターゲティングタグに『カスタムラベル』を振り、そのラベルを条件とするユーザーリスト
以上のようになっております。
そのため、まずGoogleはCVタグ・YDNはリターゲティングタグを発行します。
タグの発行方法の詳細は割愛しますが、留意点を記載します。
GoogleのCVタグ
タグ発行時にはコンバージョン列に含めるか含めないかの設定にはご注意ください。
CVを自動入札のデータとして含めるか否かを決める項目に関して、
デフォルトでは以下のように『含める』にチェックが入っています。
Googleタグマネージャーで設定する発火条件によりますが、
自動入札に利用しない方がよい場合があると思いますのでCVタグ発行時にはご注意ください。
※発行後の変更も可能です。
YDNのリターゲティングタグ
通常のリターゲティングタグにカスタムラベルを振ります。
リターゲティングタグには上の赤枠のようにカスタムラベルを設定する箇所があります。
Googleタグマネージャーでタグ登録をする際には以下のようにラベルを振ったリターゲティングタグを登録しましょう。
“yahoo_retargeting_label”: “scroll_90”,
※例として読了率90%を意味する文字を追記しています。
このようにしてGoogleおよびYDNの必要なタグを発行・編集したら、
Googleタグマネージャーに新規タグとして登録をしておきます。
完了したら次はトリガーの設定に移ります。
準備② ~配信トリガーの設定~
作ったタグを発火させるトリガーの設定をGoogleタグマネージャーで行います。
1、トリガーの新規作成画面にてトリガーのタイプとして『スクロール距離』を選択
2、 「縦方向スクロール」へチェックを入れ、「割合」が選ばれていることを確認し、測りたい数値を入力する
例)90%を測りたい場合は、『90』と入力。
3、トリガーの発生場所を設定する
ここでは、トリガーの発生条件を設定します。
上記はある特定のページでトリガーをさせたい場合の設定です。
このような感じでトップページ、特定の記事、商品詳細ページなど、計測したいページでトリガーが作動するようにしっかり設定しましょう。
4、『トリガー名』を入れて保存する
最後にトリガーの名前を決めて、右上の『保存』ボタンを押してトリガーの設定は完了です。
もちろん設定したタグ・トリガーを公開することをお忘れなく!
続いてはGoogleとYDNの管理画面に戻りリストを作ります。
準備③ ~リストの作成~
リマーケティング広告を行うためのユーザーリスト作りをします。
Google・YDNそれぞれご説明します。
Googleはオーディエンスを新規作成ボタンを押し、
『ウェブサイトを訪れたユーザー』を選んだ後に、
リストのメンバー『特定のタグがあるページを訪問したユーザー』を選択、
該当するCVタグを選びその他の設定を決めて保存すればOKです。
YDN
YDNはターゲットリストの新規作成画面にて、条件に『カスタムラベル』を選び、
リターゲティングタグに追記したラベルを入力します。
下の図では先ほど例としてあげた『scroll_90』を入れております。
あとは日数などその他の設定をして保存すればOKです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上がGoogleタグマネージャーを使って任意の距離をスクロールしたユーザーリストの作り方でした。
スクロールした距離に応じてユーザーをセグメントして、
個々にリマーケティングすることでCVRアップやCPA低下が期待できると思います。
また、ご紹介したトリガーの設定は基本的なものです。
残念ながら本記事では紹介しきれませんが、
他にも「ページ内の特定のブロックが表示された時」をトリガータイプ『要素の表示』を使ってトリガー設定するなど、様々な設定が可能です。
自身の課題解決のために色々と取り組んでいくのがよいですね!
以上、中村でした。
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