2019.11.29

ウェブ解析講座 その3 ~実務編~

こんにちは!木村です。

前回、前々回の記事でウェブ解析の基本や考え方についてご紹介しました。

 

<その1「ウェブ解析とは何か?」「Googleアナリティクスで何が分かるのか?」>

過去記事:ウェブ解析講座 その1~ウェブ解析に含まれるアクセス解析について~

 

<その2 「サイトの改善施策を考えるポイント」>

過去記事:ウェブ解析講座 その2~サイト改善~

 

今回の記事では、数値を見ながら課題発見・対策立案の例を書きます!

 

1.サイト毎の数値

サイト ページビュー数 セッション数 ユニークユーザー数
A 4,000 1,000 800
B 1,000 500 50
C 2,000 1,500 300

 

表は、ある月の各サイトの数値です。

ページビュー数   : 何ページ見たか?

セッション数    : 何見に来たか?

ユニークユーザー数 : 何見に来たか?

各サイトの課題を見つけて、改善策を考えてみましょう!

 

(考え方のポイント)

各指標の関係性の数値を確認する!

 

①ページビュー数 ÷ セッション数   : 1回の訪問あたりのページビュー数

サイトA:4,000 ÷ 1,000 = 4 → 訪問ユーザーがよくページを見ている

サイトB:1,000 ÷ 500 = 2

サイトC:2,000 ÷ 1,500 = 1.33 → 1ページの閲覧のみで離脱するユーザーが多い

 

②セッション数  ÷ ユニークユーザー数 : 1人あたりの訪問回数

サイトA:1,000 ÷ 800 = 1.25 → リピートが少ない

サイトB:500 ÷ 50 = 10 → リピートが多い

サイトC:1,500 ÷ 300 = 5

 

(まとめ)

課題_サイトA:リピートが少ない

施策_再訪問を促す:リマーケティング広告、会員登録、メルマガ配信、ポイント付与

 

課題_サイトB:ユニークユーザーが少ない

施策_新規ユーザーへ配信強化:動画広告、ディスプレイ広告、SEO、SNS活用、アフィリエイト広告

 

課題_サイトC:直帰が多い

施策_導線を見直す:次のページへ移動するボタンを分かりやすくする

 

このように、各指標や関係性を読取り、課題を見つけて具体的な施策へ繋げていくことが重要です。

2.キーワード毎の数値

検索キーワード 表示回数 クリック数 直帰率 コンバージョン数
キーワードA 5,000 100 40% 2
キーワードB 3,000 300 70% 2
キーワードC 3,000 200 30% 1
キーワードD 1,000 100 30% 2

 

リスティング広告を活用して出稿したら上記の結果になりました。

各キーワードの課題を見つけて、改善策を考えてみましょう!

 

(考え方のポイント)

各指標の関係性の数値を確認する!

 

①表示回数 ÷ クリック数   : クリック率

キーワードA:5,000 ÷ 100 = 2% → クリック率が低い

キーワードB:3,000 ÷ 300 = 10%

キーワードC:3,000 ÷ 200 = 6.6%

キーワードD:1,000 ÷ 100 = 10%

 

②コンバージョン数 ÷ クリック数   : コンバージョン率

キーワードA:2 ÷ 100 = 2%

キーワードB:2 ÷ 300 = 0.66%

キーワードC:1 ÷ 200 = 0.5% →コンバージョン率が低い

キーワードD:2 ÷ 100 = 2%

 

(まとめ)

課題_キーワードA:クリック率が低い

施策_広告文を見直す、掲載順位を上げる

 

課題_キーワードB:直帰率が高い

施策_ランディングページの改善が必要、導線を見直す

 

課題_キーワードC:コンバージョン率が低い

施策_2ページ目以降のページ(商品詳細ページ)の改善、フォーム(カート)の改善

 

課題_キーワードD:表示回数が少ない

施策_認知を高めるプロモーションを行う:動画広告、SNS広告、ディスプレイ広告、展示会出展、雑誌掲載

 

各指標の関係性を確認して問題点を明確し、施策を立案することが重要です。

3.さいごに

各指標の数値を見ただけでは課題に気づきにくい場合があるので、

上記のように各指標の関係性を確認することで新たな気づきに繋がることもあります。

ぜひ実務に活かしてみてください!

         

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